仏教タイムス社 最新刊
「宗教の名を使った暴力的過激主義を問う」

 1976年に第1回アジア宗教者平和会議(ACRP)がシンガポールで開催されてから40年目の2016年、京都市国際交流会館で記念シンポジウムが開催されました。日本・中国・韓国・インドネシア・タイといったアジア各国から、仏教、キリスト教、イスラームなどの宗教者が集結し、世界の宗教界にとって喫緊の課題である「いかに宗教の名を使った暴力的過激主義に応答するか?」をテーマに討論。日本総合研究所会長・寺島実郎氏の基調発題「若い人たちに宗教の名による妥協なき殺戮がいかに愚かなことなのかを熱烈に語れ」と、パネルトークを収録しました。
 仏教タイムスに連載された「ACRP40年 歴史と役割を追う」「WCRP45年 第1回京都大会経験者に聞く」では、インドシナ難民支援からダイナミックにスタートしたACRPの活動を振り返りつつ、当時を知る人たちへの取材による意外な事実が明らかになります。諸宗教協力の歴史を知るための必読書です。





目次

第1部 ACRP創設40周年記念シンポジウム記録「いかに宗の名を使った暴力的過激主義に応答するか?」
開会挨拶 庭野日鑛(ACRP共同会長、WCRP日本委員会会長・立正佼成会会長)
祝辞 学誠(ACRP共同会長・中国宗教者和平委員会副会長・中国仏教協会会長)
   畠山友利(ACRP事務総長)
基調発題 寺島実郎(一般財団法人日本総合研究所会長)
パネルトーク
 発題 杉野恭一(RfP国際委員会副事務総長)
    ディン・シャムスディーン(ACRP実務議長・ムハマディヤ前会長―インドネシア)
    スファトメット・ユニャシット(RfPタイ委員会執行委員・マヒドン大学人権平和研究所講師・プログラム局長)
    キム・ヨンジュ(ACRP共同会長・韓国宗教人平和会議会長・韓国キリスト教協議会総幹事)
 ディスカッション
 閉会挨拶 杉谷義純(WCRP日本委員会理事長・天台宗宗機顧問)

第2部 宗教協力の草創期と展開
 ACRP40年 歴史と役割を追う
  第2回WCRPルーベン大会での提案から
  扇の要 第1回ACRPシンガポール大会
  WCRPと共同で難民救済
  WCRPと並存する独立団体
  アジアと世界へ虹のかけ橋に
  グローバル化の中、調和と精神性はアジアの特性
 WCRP45年 第1回京都大会体験者に聞く
  カーター米大統領発言が難民問題への契機に(天台宗比叡山延暦寺一山瑞応院住職・山田能裕氏)
  一元化した米印日の宗教協力運動(元WCRP日本委員会事務次長・勝山恭男氏)
  思春期の強烈な光景「この道しかない」(金光教泉尾教会教会長・三宅光雄氏)
  対話は相手を理解する場と学ぶ(天理大学学長・飯降政彦氏)
  平和憲法実践には相応の覚悟必要(一燈園当番・西田多戈止氏)
  日宗連を運動体にした大石秀典という存在(宗教評論家・清水雅人氏)
  反対する理由一つもなし、日宗連主催を決断(禊教教主・坂田安儀氏)
付・資料
  

A5判 117頁 1000円(税・送料別)

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