最新記事
2025/3/6
本願寺派宗会 新領解文、得度式で唱えず 新報への掲載停止 混乱収拾に道筋つける
演壇に立つ池田総長 浄土真宗本願寺派は2月26日、第325回定期宗会(園城義孝議長)を京都市下京区の宗務所に招集した。2年近く紛糾が続いているご消息「新しい『領解文』(浄土真宗のみ教え)」について、池田行信総長は得度式での唱和をしない、「本願寺新報」等での掲載を当面見合わせるなどの対応策を施政方針演説で提示し、混乱収拾に道筋をつけ始めた。会期は6日まで。(続きは紙面でご覧ください)
2025/3/6
智山派代表会 布施管長が辞任表明 6月末退任 次期管長推薦委を開催
答弁する三神総長 真言宗智山派の第140次定期教区代表会(深澤照生議長)が2月18~20日、京都市東山区の総本山智積院内宗務庁に招集された。三神栄法宗務総長は施政方針演説で、2期目に入っていた布施浄慧管長(90)が「2月12日に6月27日をもって辞任する意志表示をされた」と発表。「3月3日に管長候補者推薦委員会が開催される予定」と報告した。
布施管長(智積院化主)の2期目(重任)の任期は、令和5年(2023)6月28日から4年間。その半分を満了する今年6月に退山し、管長在職6年間の公務を全うすることになった。(続きは紙面でご覧ください)
2025/3/6
天台宗宗議会 大阪万博に正式参加 7月24日 滋賀県デイで比叡山発信
答弁する細野総長 天台宗の第158回通常宗議会(大澤貫秀議長)が2月18~20日、滋賀県大津市の宗務庁に招集された。昨年11月に就任し初の宗議会に臨んだ細野舜海宗務総長は執務方針演説で、阿(おか)内局が示した「人材の育成」「教えの普及」「寺院の存続」の3本柱を継承すると表明。「伝教大師最澄1200年魅力交流委員会」として、4月開幕の大阪・関西万博に滋賀県と連携して正式に参加すると発表した。(続きは紙面でご覧ください)
2025/3/6
相続人なき遺産 国庫納付年1000億円 宗教法人やNPOも対象だが…周知されず国庫へ 慈悲と祈りの遺贈が世界を開く
自分の遺産を法定相続人だけでなく、任意の宗教法人やNPOなどに寄付することを生前に定めることができる「遺贈寄付」制度。昨年、制度の啓発を連携して行う協定を締結した、認定NPO法人のおてらおやつクラブ(奈良県田原本町)、テラ・ルネッサンス(京都府京都市)、税理士などで作る(一社)日本相続知財センター(東京都中央区)の3団体に、遺贈寄付による新たな可能性について話を聞いた。
近年、国庫に入る「相続人なき遺産」が増えている。2015年に約400億円だった国庫納付遺産は22年には約768億円に増加。23年度は1000億円を超えたという(『日本経済新聞』(2月9日付)。2020年の国勢調査によると、子どもがいない夫婦は1115万世帯。全世帯の2割を占めている。
日本相続知財センター本部の鹿内幸四朗・専務理事は、国庫納付遺産について「これからまだまだ増えていきます。しかも、これは表に出てきただけのお金。銀行にもまだまだ埋もれているのです」。 銀行には文字通り眠っている休眠預金があり、「誰も取りに来ない。毎年銀行にそうしたお金が沈んでいく。遺産をどうしたいという遺言を作らずにいると、渡したいところに渡せない」と話す。
昨年、日本相続知財センターの仲介により、ある依頼人の遺産1億2千万円の内、子どもの貧困問題に取り組むおてらおやつクラブと地雷・子ども兵などの社会課題の解決に取り組むテラ・ルネッサンスがそれぞれ3千万円の遺贈寄付を受けた。
「私はいつ死ぬか分からないし、どこに寄付すればいいかも分からない。あなたを信じるから、良いところに寄付してほしい」。それが依頼人の願いだった。鹿内氏は「調べると、お寺やNPOがダイレクトな社会貢献をたくさんしている。動いてくれている人がもっと評価され、資金援助もあるべきだと思った」という。
効力のある遺言や遺贈には法律の知識が欠かせない。恣意的な遺言執行を防ぐために、用途の限定やチェック機能などが必要になる。檀信徒からお寺に遺贈される場合でも「適正な手続きを踏むことでトラブルを回避できる。ぜひ専門家に相談してほしい。残念なのは、遺贈寄付の認知度が低いこと。お寺の皆さんには、ぜひ檀家さんに遺贈寄付について話してほしい」と人生の伴走者である宗教者への遺贈寄付文化の定着を期待する。(続きは紙面でご覧ください)
2025/3/3
<本だな> 『ニューカマー宗教の現在地 定着する移民と異教』 三木英編 七月社
出生率が減少し、多死社会になる一方で、日本に移住して学問・勤労する在留外国人は増加傾向である。外国出身のコンビニ店員がレジ対応してくれるなど、珍しくもない。隣の家に移民が住む時代である。もちろんそれは、喜ばしいことだ。
しかしそうなったということは、外国出身者が持つ文化、本紙的には特に信仰、についても理解を一定、深めなければいけない時代ということでもある。本書は、在日ブラジル人社会におけるペンテコステ教会の意義や、ムスリム土葬墓地、台湾の天道などの事例から、日本社会・移民・宗教を考える論集である。
編者による第三章では在日ベトナム人の仏教寺院である姫路の2カ寺の調査に基づき、そこが「ないと困るし、あったほうが良いに決まっているのだが、いつも気にかけ続けなければならないほどでもない、『保険』のような場所」となっていることを論ずる。一方でそこで出会った、故郷を同じくする仲間たちとの交流はかけがえがないものだ。なお寺院の土地購入などに大きな協力をしているのが、市議会議員(おそらくベテランで保守系と見られる)だというのは、移民と日本社会の関係性において興味深い。
岡尾将秀氏は第七章で、在日スリランカ人信者が主体となる静岡県のスリランカ系仏教寺院富士スガタ冥想センターを論じる。日本人がプージャ/ダーナ(布施)へは控えめな関与ながら修行に真面目に取り組む様子が、スリランカ人からもそれなりに尊重されている姿があり、アジア系移民の増加に伴い増えることが予想される上座部寺院が、どのように布教し互恵できるかの参考となるケースだろう。(A5判・272頁・価4730円)
2025/3/3
<本だな> 『戦争宗教学序説 信仰と平和のジレンマ』 石川明人著 角川選書
軍事や戦争と宗教の関連を刺激的なタイトル(例えば『戦争は人間的な営みである』『すべてが武器になる』)で世に送り続けている著者。今回も敬遠されがちな宗教と戦争の関係性をより深く掘り下げていく。
加藤清正のものと伝えられる兜には「南無妙法蓮華経」が荘厳され、直江兼続の「愛」兜は愛染明王を意味するとされる。戦艦「大和」には天理市の大和神社から分祀された神棚があり、戦艦「武蔵」にはさいたま市の氷川神社の神棚がある。米国の自動小銃の照準器には聖書の箇所を示す記号が刻印されている。このように軍事と宗教には親和性がみられる。
米軍の従軍チャプレンは、日本の従軍僧とは比べものにならないほど歴史があり、かつ地位が高い。米陸海空軍に置かれている「チャプレン科」は1775年から制度化され、士官(将校)に位置付けられる。
歴史を見ると、どの世界的な宗教も戦争と無縁ではなかった。著者は「平和」は、「『戦争・軍事』と同じ地平で検討されるべき」と提起する。さまざまな紛争に直面している現代だからこそ、宗教・平和・戦争を同列に論じる機会かもしれない。(B6判・304頁・価1980円)
2025/3/3
SZI講演会 盂蘭盆会太鼓に 駒形総監の揮毫 ハワイ強制収容所で
SOTO禅インターナショナル(SZI)の講演会が13日、東京・芝の檀信徒会館で開かれた。南原一貴副会長(総合研究センター常任研究員)が登壇し、戦時中にハワイ布教総監だった駒形善教氏が日系人強制収容所で盂蘭盆会に用いたと見られる平太鼓について報告した。
ハワイの日系寺院の文献や文化財に関する科研の研究(代表・安中尚史立正大教授)に携わる南原氏。SZIの総会後の講演会で「ハワイ寺院の仏教文化財―両大本山布哇別院を中心に」と題して発表した。
平太鼓はハワイ日蓮宗別院の所蔵。1921年に信徒から奉納されたもので、安中教授らが2017年に本堂地下の倉庫で発見した。胴部に「盂蘭盆會供養 於ホノウリウリ監禁所」とあり、「昭和拾九年八月拾五日」と日付が記されている。
これらの文字を書き込んだのが駒形氏だったという。開戦後、日蓮宗の開教師が米国本土に移送され、ハワイに残った駒形氏はホノウリウリ収容所に収容された。そのため太鼓を託したと推測されていると説明した南原氏は「宗派を超えて布教活動が維持されていた」と述べた。
太鼓には賛の揮毫もある。「満月皎々輝中天 梵香溢堂保峡鮮 打開甘露微妙法 萬霊斉潤菩提選」と朗唱し、「少しでも安らかになってもらいたいという切実な願いが込められている」と読み解いた。
オアフ島にあったホノウリウリ収容所は1946年の閉鎖から長く忘れ去られてきた。日系人ら有志の調査で跡地が特定され、歴史が掘り起こされたのは2000年代に入ってからだった。収容者から「地獄谷」と呼ばれた過酷な環境だったというが、「収容所で人々の安寧を祈っていたことが分かる貴重な資料だ」と話した。
また、駒形宗彦前総監が収集した写真資料「駒形コレクション」や、両大本山ハワイ別院正法寺に安置される西国三十三観音像にも言及。観音像の台座に記された施主の出身地は新潟県が最多で、「新潟出身の駒形善教氏の影響があるのだろう」と分析した。
2025/2/27
曹洞宗宗議会 東京グランドホテル閉業 27年3月末 宗務庁分館含め再開発へ 跡地は定期借地権を活用
演説する服部総長 曹洞宗の第146回通常宗議会が17~21の5日間、東京・芝の檀信徒会館で開かれた。服部秀世宗務総長が、2年後の2027年3月末をめどに東京グランドホテルを閉業すると発表した。ソートービルは解体した上で、宗務庁が入る新ビルを建設。宗務庁分館なども合わせて解体する方針で、所有不動産再開発に向けて新たな計画を示した。跡地の運用は定期借地権を活用する考え。
東京グランドホテルとして運用するソートービルの再開発を巡っては、大和証券との契約問題で計画を変更。服部総長は昨年の宗議会で10年後をめどに建て替える考えを示していたが、大幅に早まった。建て替えまでの間、外部委託によってホテルを継続する計画は中止となった。(続きは紙面でご覧ください)
2025/2/27
妙心寺派宗議会 天衣尼僧堂、閉単か 女性師家の確保難しく
演壇に立つ野口総長 臨済宗妙心寺派は19日~21日にかけ、京都市右京区の宗務本所に第148次定期宗議会を招集し、令和7年度予算、花園禅塾の卒塾をもって専門道場在錫1年とみなす宗制別表改正案など全議案を原案可決した。数年間、掛搭者がおらず休単状態だった女性専門の天衣尼衆僧堂(岐阜市)については、閉単の方向が野口善敬宗務総長の施政方針演説で示された。(続きは紙面でご覧ください)
2025/2/27
リタ市民アセット財団設立 住職の取り組みを法人化 都内で記念フォーラム 寺院アセット 市民の公益活動支える
各団体のメンバーが参加した設立フォーラム NPOや市民団体に寺院アセット(土地や建物)を提供して活動を支えてきた大河内秀人氏(浄土宗僧侶)の取り組みを、持続可能な社会の仕組みとするべく設立された「一般財団法人リタ市民アセット財団」の記念フォーラムが2月11日に東京都江戸川区のタワーホール船堀で開催された。市民団体やNPOのメンバーが集い、寺院アセットを活かした市民社会の構築に向けた志を分かち合った。未来の寺院モデルとしても注目される。
青年僧の頃に国際協力活動に関わった大河内氏はその現場で住民参加の重要性に気づかされ、自坊の寿光院(江戸川区)と見樹院(文京区)のアセットを高齢者・障がい者・子ども福祉、人権・環境・難民・平和等に取り組む市民団体やNPOに提供。30年に及ぶ活動で豊かな市民ネットワークが形成された。ただし、全容を知るのは大河内氏のみで、その志に依るところも大きい。そこで持続可能な社会の仕組みへと発展させるための研究プロジェクトが始動。庭野平和財団の支援を受けて、活動を整理し、財団法人設立のための調査・研究が進められ、昨年11月に一般財団法人を設立した。財団が寺院アセットのマネジメントや公益事業の推進活動を行う。今後は公益財団法人へ移行し、寄付の受け皿となることも視野に入れている。財団名の「リタ」は仏教の「利他」を由来とする。
設立フォーラムには市民団体やNPOのメンバーら約80人が集い、各団体が活動を紹介する展示も並んだ。そのメンバーからなる財団の理事や評議員、監事で、財団の名前に因み「利他」「市民」「アセット」「財団」の各テーマでトークセッションを行い、財団の理念と使命も共有した。(続きは紙面でご覧ください)
2025/2/25
<本だな> 『世界の食料安全保障』板垣啓四郎著 筑波書房
副題「わが国の食料と農業を取り巻く国際環境」が示すように、国際的な視点に立ちながら日本の食料と農業を考える構成となっている。
アジア地域はじめアフリカ、ブラジルなど途上国農業と同時に、アメリカ、カナダ、EU、オーストラリア、ニュージーランドの先進国農業の現状を詳細に分析・解説していく。これらからみて嘆息せざるを得ないのは、日本農業・食料事情の貧困さだ。もちろん政府はそれなりの政策をしていると思われるが、国民自身が現実を直視していない可能性がある。
日本は食料自給率が低く、多くを海外に依存している。しかし紛争や気候変動によっては深刻な状況に陥りかねない。まさに安全保障にかかわる問題でもある。処方箋として著者は「わが国の食料安全保障は海外との取引関係がさらに深化していくことを前提にして組み立てていくほかな(い)」と提起する。そのうえで日本の果たすべき役割を説示する。(A5判・147頁・価2750円)
2025/2/25
<本だな> 『禅門の異流 盤珪・正三・良寛・一休』秋月龍珉著 講談社学術文庫
著者の秋月龍珉(1921~1999)は、鈴木大拙の禅堂の弟子である。即非庵とは、恩師鈴木大拙より受けた草庵の名前である。本書は、臨済禅や曹洞禅の影響を受ける盤珪永琢、石平(鈴木)正三、大愚良寛、一休宗純の四人の禅僧に焦点を当て、「禅門の異流」として紹介する。
異流とは、本流に対するいい方であろう。しかし、ここには自己に忠実に生きた禅僧のせきららな生の姿がみられる。この世の無常を達観し、反骨をむきだして時の俗僧に背をむけ、天下と庶民の生活に放下する姿がある。そこに異流といえる僧形の姿があった。明徳とは何ぞと自問し、一切の事は不生でととのう仏心を『語録』に説いた盤珪の不生禅、公案にたよらない大衆の在家禅へと悟入する『驢鞍橋』には正三の自己を守る強い仁王禅が念仏とともにある。わが詩は詩にあらずと『詩歌集』の愚者良寛の禅思想には、恋も浄土も透けてみえる。洒脱自在の『狂雲集』には、雨ふらば降れ、風ふかば吹けの禅と詩を身体とする一休の風狂が事件となった。
「禅門の異流」とは、これらの僧形を活写した禅定の歴程と「仮名法語」による在家への悟りの現成が特色である。僧形の道心がテクストにこめられて流れ出る。そこに日本の大乗仏教の心性の内実があり、悟りの形をみる。小林秀雄が本居宣長を本居宣長自身に語らせたように、それぞれのテクストに分け入って原典をあるがままに引用で語らせる。
禅門に大乗仏教を体験しつつ、その真髄を伝える秋月の詩心の気息を本書の禅の祖師の流れとその継承された法語や詩歌にいかに読み解くか。著者の引用と解説にこそ、慈悲に溢れる仏心と自省の心音(パラダイス・リゲインド)をじかに聞くことができるだろう。
解説には、『良寛 その仏道』を上梓した秋月の直弟子の竹村牧男氏による「禅の圧倒的な個性と多様な魅力」と題する懇切な「異流の禅者」たちの法語が添えられている。『秋月龍珉著作集』は三一書房刊。(文庫・340頁・価1496円)評=岡本勝人(詩人)
2025/2/25
核兵器をなくす国際市民フォーラム 6月に日米同時平和巡礼 原爆開発地と被爆地で
登壇した左から鎌田氏、マリールイズ氏、森氏 原爆投下から80年となるのに合わせ、「核兵器をなくす国際市民フォーラム」が8・9の両日、東京・広尾の聖心女子大で開かれ、9日に宗教者の立場から発信するセッションがあった。超宗派で祈りの巡礼を続ける曹洞宗直指庵(鹿児島市)の鎌田厚志住職が今年、原爆を投下した米国と被爆国の日本の両国で同時巡礼する計画を発表し、「祈りとは生きること」と行動を呼び掛けた。(続きは紙面でご覧ください)
2025/2/20
日蓮宗大荒行 126人が成満 法華経寺117人 遠壽院9人
渾身の読経が堂内に響いた成満会(法華経寺) 祈祷修法を習得するために「寒一百日」間の苦修練行に籠る大荒行の成満会が10日、千葉県市川市の大本山中山法華経寺(新井日湛貫首)の日蓮宗加行所(若松宏泉伝師)と日蓮宗遠壽院荒行堂(戸田日晨伝師)でそれぞれ厳修された。法華経寺では初行が一人退堂し117人が成満。遠壽院は入行した9人が全員成満した。(続きは紙面でご覧ください)
2025/2/20
高野山大学 教育学科、継続困難に 文科省の指導後に決断
高野山真言宗の宗門校を経営する㈻高野山学園(理事長=今川泰伸宗務総長)の理事会・評議員会が14日、和歌山県高野町の高野山大学(添田隆昭学長)で開かれた。学生募集で極度の不振が続く教育学科の今年の入学予定者は、同日時点で推薦合格2人と短大からの編入学1人の計3人。設置5年目の今回から入学定員50人を15人に減らして臨んだが、今後も「改善の見通しが立たず」(添田学長)継続困難な状況が明らかとなった。
2月下旬~3月の間に、文科省から指導を受ける予定。その後の3月25日午後2時に理事会、3時に評議員会を招集し、募集停止の可否について最終決断を下すという。
大阪千代田短大の河内長野キャンパスを共有する形で令和3年度に新設した教育学科だが、初年から入学者11人、20人、7人と低迷。学科完成年度の昨年は5人だった。(続きは紙面でご覧ください)
2025/2/20
高野山大学 次期学長に松長潤慶教授
松長次期学長 高野山真言宗の宗門校・高野山大学(和歌山県高野町)の添田隆昭学長が3月31日に任期満了を迎えるのを受け、㈻高野山学園理事会(理事長=今川泰伸宗務総長)が12月12日に同大で開かれ、次期学長に松長潤慶・文学部密教学科教授(62/高野山補陀洛院住職)を選任した。任期は4月1日から4年間。父親は故松長有慶学長(同宗管長)で、同大史上初の親子二代にわたる学長の誕生となる。
松長氏は昭和37年(1962)10月4日和歌山県生まれ。平成8年(1996)に高野山大学大学院文学研究科密教学専攻博士後期課程修了。専門分野は密教図像学。『インドネシアの密教』で博士(密教学)の学位取得。
平成3年(1991)から27年(2015)まで清風学園教諭。高野山大学密教文化研究所委託研究員、種智院大学非常勤講師を経て、平成24年(2012)から高野山大学非常勤講師、27年に准教授、30年に教授。大学院委員長を務め、令和3年(2021)に副学長に就任した。
山口文章・高野山学園法人本部長(兼法人本部事務局長)も3月31日に任期満了。次期法人本部長に高岡隆真氏(49・高野山明王院住職)、法人本部事務局長に内海周浩氏(48・高野山南院住職)が選ばれた。任期は4月1日から4年間。
2025/2/20
大谷専修学院問題 不当な人事異動の撤回求める 係争中の職員2氏が会見
真宗大谷派(木越渉宗務総長)が運営する教師養成機関・大谷専修学院(全寮制・1年間/京都市山科区)の2025年度学生募集中止を、管轄する宗派当局が決定した問題。一昨年4月に就任した佐野明弘学院長と男性教職員2人との間で起きた昨年8月の人事異動命令に至る深刻な対立が主な原因とされる中、当該教職員2人が10日午前、京都市下京区内で会見を開き、「前例のない不当な人事異動」と「現場を無視して一方的に決めた」学生募集中止の撤回を求めた。(続きは紙面でご覧ください)